PEOPLE

アトリエ・天工人の人

山下 保博Yasuhiro Yamashita

 

代表取締役社長/建築家/まちづくりプロデューサー

山下保博photo

小さなもの、自然の声を聴き、
誰一人、何一つ取り残さない社会を。

私の生まれは、奄美大島です。 私の祖先も、奄美です。 奄美は皆さんが知っている通り、自然に囲まれています。 サンサンと降り注ぐ太陽、透き通るような海、色とりどりの花や緑、 そして動物達がいる自然豊かな場所です。

そこで学んだことは、 「人間も含めた全てのモノが役割を持っているということ、 お互いがすごく近しい関係の中で、それぞれが活かされているということ」の二つです。

私は20年前、建築家と呼ばれるようになりました。 様々な建築を作ってきました。 その中で、感じたことがあります。 他の建築家とは違うんだなあと。 それは何かと言うと、素材の声を聞くことが出来るようになったことです。

素材に手を当てます、素材の気持ちになります。 そうすると、素材たちが小さな声で、語ってくるのです。

私はゴミになんかなりたくない。 私をこう使って欲しい。 こんな汚い使い方なんて嫌だ。 私をもっと美しくして欲しい。 私をもっと変身させて欲しい。

そういう風に素材たちが語ってくれるのです。 これまで見向きもされない埋もれた素材に着目し、その声を聴き、 新しい建築素材と地域活性の材料として再編集してきました。

全てのものが存在の意味を持っており、ニュートラルな気持ちで声を聴くようにします。 それは、土や植物の声であったり、小さな集落の声であったり、 さまざまな地域の人や自然の声であったりします。

小さな集落を取り残さない社会を実現する。

私は今、集落の声を聴いています。 世界の中でも多様性のある、奄美群島の「集落文化」を持続させることに注力しています。 小さな集落を基本してネットワークを作りながら、観光に訪れる人と新たな関係性を構築しています。

地球上の伝統および文化を担っている単位は、「集落」です。 人間の体を構成しているのは、37兆個の「細胞」です。

細胞と同じように、集落がネットワークを組むことで都市や国になり、 外部の情報が入ることで健全なコミュニティとなります。 集落の特色を掘り起こし、充実させ展開することが、持続可能な社会のあり方だと思うのです。

人間が自然に寄り添う時が来た。

18世紀から「経済」が急激に発展したことで、自然とのバランスを崩しました。 20世紀、豊かさの概念が変化。 21世紀、「経済」から「社会貢献」と「地球環境への配慮」へと、パラダイムシフトがおきています。

今こそ、人間が自然に寄り添う時が来ました。 人間中心のフィルターから、自然中心のフィルターに変化するべき時が来たのです。

山下保博公式サイトでは、集落、地域、自然における小さな声を皆さんに紹介し、 パラダイムシフトによる人と社会の意識変革に貢献していきます。

異なった視点から異なった考えを生み出し、チームを作り実行に移し、 パラダイムシフトを起こすことが不可欠です。

奄美大島では「みんな一緒」を「まーぐん」と言います。

奄美から地球へ。 誰一人、何一つ取り残さない社会。 このサイトをご覧いただいている皆さんと、 「まーぐん」に取り組んでいきます。 「まーぐん」でプロジェクトを立ち上げたい、参加したい。 個人・団体・企業の方からのご連絡を楽しみにしています。

山下保博

略歴

  • 1960年 鹿児島県奄美大島で生まれ育つ
  • 1986年 芝浦工業大学大学院建設工学修士課程修了
  • 1991年 (株)アトリエ・天工人設立
  • 1999年 芝浦工業大学非常勤講師(~2007)
  • 2007年 東京大学大学院非常勤講師(~2010)
  • 2008年 東京理科大非常勤講師(~2010)
  • 2010年 慶應義塾大学特別招聘教授(~2015)、「TEDx Taipei」 登壇
  • 2012年 ギャラリー間にて、展覧会「山下保博×アトリエ・天工人展」開催
  • 2013年 「TEDx Sakurajima」登壇
  • 2014年 九州大学客員教授(2014.7月~2019.3月)まちづくりの研究
  • 2015年 (株)奄美設計集団 設立
  • 2016年 奄美イノベーション(株)設立
  • 2016年 伝泊開業(奄美大島)
  •          
  • 2019年 (株)伝泊+工芸 設立。一般社団法人しま・ひと・たから 設立
  • 2021年 一般社団法人ウェルネス.M設立

資 格: 一級建築士 国土交通大臣登録 第 212534 号

TV出演

  • 『ソロモン流』(2009年3月/テレビ東京)
  • 『渡辺篤史の建もの探訪』(2007年12月/テレビ朝日)「ref-ring」
  • 『渡辺篤史の建もの探訪』(2010年9月/テレビ朝日)「T邸」
  • 『渡辺篤史の建もの探訪』(2016年1月/テレビ朝日)「R・トルソ・C」
  • 『ワールドビジネスサテライト』(2011年7月/テレビ東京)「モバイル・すまいる」
  • 『スーパーJチャンネル』(2012年1月/テレビ朝日)「モバイル・すまいる」
  • 『完成!ドリームハウス』(2011年10月/テレビ東京)「アース・ブリックス」
  • 『World's Most Extreme Homes』(2012年7月/アメリカ)「アース・ブリックス」
  • 『たけしのニッポンのミカタ!』(2011年8月/テレビ東京)「ウェハウス等」
  • 『SBSテレビ』(2012年9月/韓国)「ペンギンハウス」
  • 『tomorrow』(2013年10月/NHK BS1)「釜石市復興公営住宅」
  • 『CNN』(2015年11月/アメリカ)「Magritte’s」
  • 『NY1 News』(2015年10月/アメリカ)「R・トルソ・C」
  • 『TOKYO MX NEWS』(2015年12月/MXTV)「R・トルソ・C」
  • 『The Art of Japanese Life』(2017年6月/BBC)「Magritte’s」「R・トルソ・C」
  • 『Fremtidens Drømmeboliger』(2017年9月/デンマークTV2)「Magritte’s」「R・トルソ・C」「Boundary House」
  • 『News NOW』(2018年10月/MBC南日本放送)「伝泊」

その他 多数

水上 健二Kenji Mizukami

     

副社長/一級建築士

メッセージ

人間の生活を豊かにし、環境を取り戻し、人の心を豊かにできるような建築を目指しています。

ただ色や形を決めるだけではなく、クライアントの言葉に耳を傾け、素材や工法の声に耳を傾け、現場の声に耳を傾けることが重要だと考えます。

多くの対話の中から、みんなで共有できるテーマをすくい出し、次世代にバトンタッチできる社会、文化、環境、地球のことを考えたいと思います。

略歴

  • 1967年 東京都生まれ、幼少のころより
  • 親の仕事の関係でアメリカ、イギリスに在住
  • 1985年 栃木県立宇都宮高校卒業
  • 1991年 早稲田大学理工学部建築学科卒業
  • 在学中オレゴン大学建築学科(University of Oregon)
  • 及びUniversidad Nacional Autonomade Mexicoに留学
  • 1992年(株)タスク研究所に入所
  • 1997年 Ma設計事務所 設立
  • 2008年(株)Ma設計事務所 代表取締役
  • 2011年 放送大学大学院にて環境工学専攻(〜2013年)
  • 2014年(株)アトリエ・天工人取締役副社長に就任
  • 2019年 工学院大学 非常勤講師

資 格: 一級建築士 国土交通大臣登録 第 258714 号

松野 勉Tsutomu Matsuno

     

専務/(株)奄美設計集団 管理建築士

メッセージ

次世代の子どもたちへ受け継がれる建築、をつくりたいと考え、設計に携わってきました。

丈夫で長持ちする建築であるためには、風雪に耐えること、基本的性能が高いことと同時に、使い手に愛されることがとても大切です。

愛される建築となるためには、クライアントの皆様との密度の高い情報共有が欠かせません。

さらに、建築の一番の力は、モノとして世界に立ち現れることです。モノの奥深さ、モノの力を堪能できる建築を、皆様と共につくりましょう。

略歴

  • 1969年 東京都生まれ
  • 1988年 東京学芸大学付属高校卒業
  • 1992年 早稲田大学理工学部建築学科卒業
  • 1994年 早稲田大学大学院修士課程修了
  • 1994年 石山修武研究室
  • 1996年 ライフアンドシェルター社 設立 代表
  • 2002年 千葉大学工学部 都市環境システム学科 非常勤講師(~2010年)
  • 2007年 慶応大学理工学部 非常勤講師『建築論』講議
  • 2008年 東京理科大学工学部 講師(非常勤)
  • 2009年 ICSカレッジオブアーツ 非常勤講師
  • 2013年 昭和女子大学 非常勤講師(~2014年)
  • 2014年 (株)アトリエ・天工人 専務取締役に就任

資 格: 一級建築士 国土交通大臣登録 第 323771 号