宮城県南三陸町戸倉西戸

震災から一年半以上たった今も南三陸町では重機による瓦礫の撤去が続いています。同じ被災地でも地域ごとに復旧の速度は異なるようです。南三陸町は関東以南からのアクセスが悪く、同じ宮城県内の石巻、女川と比べボランティア参加者も少ないとのことで、復旧の進行にも影響があったかと考えられます。そのため南三陸町のボランティアセンターでは、今も瓦礫撤去の人手を募集している状況です。更に最近では、漁業支援や地域の子供を対象としたワークショッププログラム等のニーズが高まっているようです。

戸倉地区では町内の瓦礫を処理するための大規模な災害廃棄物処理場の建設が進められていました。各地域の一次仮置場の瓦礫が運び込まれているようです。

戸倉地区内の西戸という地域は、海抜が低く、広い範囲で津波の被害を受けました。もともと農業が盛んであった西戸では耕作地が多く、それらも津波の被害を受けたと聞きました。十数戸の仮設住宅が建てられている場所も元々は畑として利用されていたそうで、滞在中も仮設周辺の畑で住人の方々が働いている姿を目にしました。

現在、アトリエ・天工人では、西戸にて塩害を受け耕作等に使えなくなってしまった土を建築の材料として土の倉庫の建設を進めています。