復興支援 Disaster Recovery Support

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2011311

2011年3月11日14時46分18秒、東北三陸沖を震源とするM9.0の巨大地震が起こりました。

人的被害/死者:15,893人 行方不明者:2,553人

避難者数/123,168人(2017年2月13日時点)

住家被害/全壊:118,000棟 半壊:182,000棟
津波による浸水面積/561km2

津波被害農地/21,476ha

この大きな地震や津波によって、東北を中心に甚大な被害を受けました。

 

状況把握・調査

私たちは状況を理解し、被災された方の生の声を聴き、どのようなニーズがあるか知るため、被災地に向かいました。同じ被災地でも地域ごとに被害の度合いや復旧の速度が異なることを知りました。

現地の状況、ニーズも刻々と変わり続け、地域の方々の声に耳を傾ける日が続きました。

 

塩分を含んだ「土」

リサーチを続ける中で着目したのは、海水によって塩分を含んだ「土」でした。私たちが既に持っている技術・構法である「土ブロック」を活かせると考えたのです。

「土ブロック」には海水由来の酸化マグネシウムを配合します。津波によって塩分を含んでしまった土は農地としては使えませんが、「土ブロック」であれば有効活用することができます。

私たちは「土ブロック」構造体のノウハウを活用し、復興支援の一環として、いくつかの場所で「土ブロック」製作を行うことになりました。海水を被り、「見捨てられたもの」となった土に新しい価値を紡いでいきます。

 

みんなでつくる

設計から土ブロックの制作、積み上げに至るまで、アトリエ・天工人をはじめ、南三陸町復興推進ネットワーク、地元住民、大学教授、大学生が参加しました。

住民の方々からバーベキューを開いていただいたり、親交を深めることもできました。地域によって土の色などの性質が違い、個性的な土ブロックを制作することができました。

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