SHIRASU / シラスプロジェクト

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Obstacles to the Use in Architecture
/ 建築利用への4つの課題:実用化

課題-3 製造するプラント

私たちが目標としたのは机上での研究ではなく、建築物として実際に用いること、つまり実用化です。
素材として開発ができたとしても、それを製造してくれる工場がないと現実の建築に使うことができません。工場では一般的なコンクリートを製造するためのラインが常時稼動しており、そのなかに「シラス」という、ある意味で「異物」となる素材を持ち込むことは製造プラントの品質管理として非常に難しい側面があります。
シラスという眠れる資源の利活用、そして「環境型シラスコンクリート」を作るという、大きな社会的な夢に共感してくれら「東京エスオーシー株式会社」が、自社の貯蔵施設を提供してくれることになりました。

課題-4 現場での施工

建築は「現場」でつくられます。
これまでに実績のあったダムや橋(土木構造物)に比べると、建築のスケールは小さく、さらなる精度を必要とします。実験室での実験でよいデータが得られ、工場での品質管理を徹底したとしても、不確定性の高い工事現場で同じ結果が得られるとは限らないのです。そこで、問題となりそうな要素を事前に抽出し、解決策を立てるために、原寸大の施工実験を行いました。
実際に施工された小さな構造体は、私たちの予想を上回る精度で打設することができ、非常に美しい仕上がりを示してくれました。

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