オリンピック選手村 (2009年 計画案)

【2009年のオリンピック誘致の際に、東京都庁にてプレゼンテーションをした計画案です。】

<コンセプト>
現在は気候変動等の地球環境問題が顕在化し、これらの問題に対する解答を示さなければならない時代である。「コンパクトな都心」や「自然と共生する文化」を持つ日本・東京だからこそできるオリンピックがあり、オリンピック招致を契機に、そうした問題を解決するような都市の姿を考え、世界をリードする環境立国・日本、環境都市・東京をアピールする必要がある。

以上より、次の二つをコンセプトとする。

①地球環境問題に対応する都市の創造
②環境に配慮した日本の伝統的文化の紹介

<提案>
①オリンピック閉幕後の防災公園から発想したオリンピック選手村
これからの環境問題に対応し得る持続可能な都市の姿ある大規模な地震災害時のための防災公園を計画し、それを前提としたオリンピック選手村を提案する。

②古民家のリ・ロケーションによる「立体集落」
全国各地で空き家となっている伝統的古民家を解体・移築し、それを立体的に積み上げ、集落を形成する。これによって日本の住文化の伝統を紹介するとともに、自由度の高いフレキシブルで環境コンシャスな開発のモデルを示す。
提案の特徴
本提案では、これからの都市の姿をデザインする意味で、オリンピック閉幕後の「防災公園」としての利用を先に計画する。そこに伝統的文化である古民家を用いたテンポラリーな選手村を築くことで、世界のアスリートを日本の「自然と人の営みを融合する精神」でおもてなしするとともに、世界に環境都市としての東京の姿を発信する。

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竣工2009/9 (未採択)
所在地東京都江東区
建築用途選手宿舎
意匠設計山下保博 / アトリエ・天工人
構造設計佐藤淳/佐藤淳構造設計事務所
設備設計遠藤和広/EOSplus
協力大学慶應義塾大学大学院小林博人研究室

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