ペンギン・ハウス

東京都板橋区にあるこの住宅は、小さな神社の参道に面した緑に囲まれた小さな敷地に建っています。クライアントは音楽家のご夫婦で、ご要望は音楽室とおふたりのためのシンプルな生活空間でした。

敷地は北と東の2方向で道路に面しており、北側と道路の斜線制限をクリアするために、上に向かってゆるやかなカーブを描く2枚の壁が合わさったかたちができあがり、そのユニークな形状から、ペンギンハウスという名前がつけられました。

住宅のプランは、階ごとにそれぞれ機能を当てはめたシンプルな構成で、1階は音楽室、2階は主寝室と水廻りを配置し、見晴らしのよい3階はぐるりとガラスで囲み、周囲の緑を楽しむことのできるLDKとしました。

特徴は、構造家と施工者と綿密な打合せを重ねる中で実現できた、厚さ3mmという皮膜(スキン)のように薄い外壁です。無駄を省き構造体と外壁を一体化することで、コストダウンを実現するとともに、都市部の狭小敷地において、最大限の空間の有効利用が可能になりました。

主な受賞

平成15年度東京建築士会住宅建築賞「奨励賞」

掲載雑誌

新建築創刊85周年記念 住宅10年 2000-2010(新建築社)

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竣工2002/04
所在地東京都板橋区
建築用途専用住宅
敷地面積50.99㎡(15.39坪)
建築面積30.80㎡(9.30坪)
延床面積83.56㎡(25.20坪)※法定
構造鉄骨造
階数3階建
意匠設計山下保博+篠谷英理子/アトリエ・天工人
構造設計池田昌弘+徳安義紀/MIAS
施工管理松岡茂樹+内村伸一/ホームビルダー
写真撮影平剛

関連の実績

浮床

ペンギン・ハウス

Layers

Zenith AKASAKA