チカニウマルコウブツ

山下保博 x アトリエ・天工人

この住宅の敷地は東京都中野区の住宅密集地に位置し、5.15mと3.7mの幅員のふたつの道路に鋭角にはさまれた44.62㎡の小さな変形敷地です。
クライアントの3つのご要望は、面白い住宅であること、最大ボリュームを確保すること、そして屋根つきの駐車場を確保することでした。
法的な斜線制限をクリアし、最大限の光を取り込ながら、最大限の住居スペースを確保するために、最大限のボリュームを様々な角度から削り取り、宝石のような多角形の建築になりました。多角形のそれぞれの面は、壁・床・天井・開口部として置き換えられ、建築の空間構成が出来上がりました。それは、ダイアモンドの価値を決めるために重要なカットの技術と同様の繊細な作業になりました。
クライアントのご要望と敷地条件から、私達はデザインのモチーフとして、地中に「鉱物」が埋もれているイメージを想定し、この名前がつけられました。

主な受賞

平成21年度 日事連建築賞優秀賞
ARCHIP ARCHITECTURE AWARD 2008 個人住宅 Innovations の部グランプリ受賞
INTERNATIONAL ARCHITECTURE AWARD 2008 受賞
2007年 第28回INAXデザインコンテスト「入賞」
Wallpaper Design Award「the Best Bolthole」

掲載雑誌

HOW TO MAKE A JAPANESE HOUSE
HONDA INSIGHT2011,12
MRRM2011,12 P0712
日経住宅サーチ2011,12
HAUS & AUTO 2011
dA issue_10 実構築ing(台湾)特集号
【海外】(イギリス)Homes around the world(Oxford )
Casa BRUTAS 2010 vol.124 7(マガジンハウス )
【海外】(中国)(The Outlook Magazine)
Casa BRUTAS(マガジンハウス )
【海外】 (フィンランド)Twentyfour7. 01.2010(Wartsila)
夢の棲み家(二見書房)
【海外】 (中国)A-Z(ARCHITECTURE ZONE) 1(RIHAN.CC)
【海外】(ウルグアイ)“ZIPPED – El espacio en pequeñas casas japonesas Space in small Japanese houses” Bernardo Martin (2019, TC Cuadernos)

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竣工2006/11
所在地東京都中野区
建築用途専用住宅
敷地面積44.62㎡(13.49坪)
建築面積31.11㎡( 9.41坪)
延床面積86.22㎡(26.08坪)※法定
構造RC造(耐震壁付ラーメン構造)
階数地下1階+地上3階
意匠設計山下保博、田中洋一/アトリエ・天工人
構造設計我伊野威之、鈴江信之/我伊野構造設計室(G.DeSIGN)
施工管理松岡茂樹、中出修一/ホームビルダー
写真撮影吉田誠

関連の実績

ペンギン・ハウス

鉄仮面

モノクリニック

本箱ブレース アパートメント

空を切りとる家

Branching Coral/Aluminum Project 2

聚光 (改修)

風・洞・居

クリスタル・ブリック

Zenith AKASAKA

グリュックス・ガルテン

白いてんとう虫 -White Ladybird-