アース・ブリックス

山下保博 x アトリエ・天工人

千葉県に建つこの住宅は、日本で初めての「土を構造体とした住宅」です。 建築に造詣が深く、家づくりに一緒に関わっていただいたクライアントのご理解のもとで、大学・企業とプロジェクトチームを組み、研究・実験を繰り返した結果、土と自然添加物を原料として、構造強度を満たした土ブロックの組積壁を開発しました。 400mmx250mmx100mmの土ブロック約2500個を全て自分達で手作業で作成し、積上げて外壁を施工しています。 平面形状は、勾玉のかたちになっています。土ブロックを積み上げた壁の上部はガラスブロックを積んでハイサイドライトとし、そこから入る光が室内を柔らかく照らします。間仕切壁とロフトの床の材料は、LVLを使っています。床は人研ぎ仕上げとしています。また、2つのトップライトから入り込む柔らかい光は、壁のもつ力強さを引き出すと共に、空間に深みを与えています。

<土の建築について>

<土の建築についての法的見解裏付けに関して>

主な受賞

第5回サステナブル住宅賞「一般財団法人ベターリビング理事長賞」 第32回INAXデザインコンテスト「銅賞」 平成24年日本建築士会連合会賞「奨励賞」 Good Design Award 2012 Good Design賞 受賞 第18回「空間デザインコンペテイション」最優秀賞 第19回千葉県建築文化賞「建築文化奨励賞」

掲載雑誌

HOW TO MAKE A JAPANESE HOUSE 日経アーキテクチュア2011 10-25 PEN 2011No.301 ホームプランニング 2011.10-12 チルチンびと別冊34 2011年1月号別冊 左官と建築
AXIS 12月号 (Vol.184) 特集 「素材と向き合う」

 

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竣工2011/08
所在地千葉県千葉市
建築用途専用住宅
敷地面積188.52㎡(57.02坪)
建築面積50.52㎡(15.28坪)
延床面積51.39㎡(15.54坪)
構造組積造一部木造
階数地上1階
意匠設計山下保博、髙田昌彦/アトリエ・天工人
構造設計佐藤淳、三原悠子/佐藤淳構造設計事務所
設備設計遠藤和広/EOSplus
照明設計金谷末子/ビジュアル・テクノロジー研究所
協力大学輿石研究室/早稲田大学、松村・藤田研究室/東京大学
施工管理髙田昌彦、髙木亮、石井あずさ/アトリエ・天工人、合田吉郎/小川共立建設
写真撮影SOBAJIMA, Toshihiro

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