伝泊 + まーぐん広場・赤木名

[改修]
山下保博 x (アトリエ・天工人 + 奄美設計集団)

奄美大島北部、奄美空港から車で約10分という利便性の良い赤木名集落の中心にある、かつて地域のコミュニティの中心的存在だったスーパーマーケットが廃業して空き家だったものを改修した。

1階には高齢者施設(有料老人ホームとデイサービス)、多目的広場「まーぐん広場」、カフェ・レストラン、物販店舗、伝泊ホテルのレセプション・事務所が配置されている。高齢者施設の一角には、高齢者・障がい者対応宿泊室を設け、高齢者や障がい者もケアを受けながら安心して滞在できる。「まーぐん広場」には医療相談・介護相談を受けられるコーナーもあり、放課後の児童の居場所となる学童・保育支援の機能も持つ。

2階は伝泊ホテルの客室が9室と、奄美の歴史・自然・文化について学べる書籍・音源・映像などの資料を集めた「奄美情報ライブラリー」となっている。情報ライブラリーは吹き抜けによって1階「まーぐん広場」と繋がり、高齢者施設の高齢者や、カフェ・レストランや物販コーナーを利用する地域住民の気配が感じられる。

「伝泊」は山下保博が2016年より手がける、「伝統的・伝説的な建築と集落と文化」を次の時代につなげるための宿泊施設で、これまでは空き家となった伝統的・伝説的家屋を改修し、一棟貸しの宿として展開してきた(伝泊ホームページ)。2018年夏までに奄美大島、加計呂麻島、徳之島で約15棟がオープンしているが、ホテル形式はこの「伝泊+まーぐん広場・赤木名」が初めてとなる。

「まーぐん」とは、多種多様なモノゴトが交わりあい、融合するという奄美の方言である。
この「伝泊+まーぐん広場・赤木名」が高齢者、障がい者、地域住民、観光客が分け隔てなく交流する地域包括ケアをふくむ拠点として地域活性に貢献することを願っている。

構想から実現までのプロセスは天工人ストーリー008「伝泊+まーぐん広場・赤木名ができるまで」を参照(リンク)。

 

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竣工2018/7
所在地鹿児島県奄美市笠利町
建築用途宿泊施設、高齢者施設
敷地面積1,100.86㎡
建築面積697.09㎡
延床面積880.81㎡
構造鉄骨造
階数地上2階
意匠設計山下保博、松野勉、小野木透 、栗田和真 / アトリエ・天工人 + 奄美設計集団
施工管理建築:畠山建設、外構:南郷工務店、空調設備:エアテック、電気設備:高田電気、給排水衛生:有村設備、建具工事:藤木工所、川元木工
写真撮影笠井鉄正、アトリエ・天工人

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