松島の望楼

この住宅は私が独立して設計を行った最初の建築です。

敷地は宮城県の松島町で、高台にあります。クライアントの一番のご要望は、松島湾を一望できる書斎がほしいということでした。
1階は、和室とバスルームを設け、お客様をお迎えしたり、趣味の道具の手入れをしたり、夕涼みしたりできるリラックススペースとしました。
2階は、東西方向に筒状の広いスペースを設け、東と西に大きな窓を開けて、西側の公園と東側の隣地の借景の緑をとりいれています。真ん中には、様々なものや扉を収納できる「マジックボックス」を設けました。自由に動き、好きな場所で寝たり食べたりして過ごせるように、キッチンを除いたすべての床の仕上げを畳敷きにしました。季節に合わせて使い方を変えられる、楽しい家族の共有スペースです。
塔状部分の3階には、家族全員が使う書斎を設けました。四方すべてガラス窓にすることで、松島湾のパノラマを360度見渡せる快適な空間になりました。塔の1階2階は個のスペースとして活用し、将来子供が大きくなったときには個室として使うことができます。
この住宅は自然素材で仕上げています。

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竣工1995/01
所在地宮城県松島町
建築用途専用住宅
敷地面積428.29㎡(129.29坪)
建築面積75.36㎡(22.75坪)
延床面積133.07㎡(40.17坪)※法定
構造木造
階数地上3階
意匠設計山下保博/アトリエ・天工人
構造設計岩本済明/岩本構造設計
施工管理木村勝一/中村工業
写真撮影平剛

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