山下保博 x アトリエ・天工人
この住宅は、世田谷区下北沢の中心から少し離れたところにあり、道路の突き当たりのコンパクトな敷地に立っています。
クライアントのご希望は、親世帯の古い家屋を壊し、2世帯住宅にして親世帯、子世帯(夫婦+子供2人)の計6人で住みたいということでした。ご主人が一級建築士であることから、おおまかなプランニングはスケッチされていたので、その提案をもとに地階にご両親の居住スペース、1階に夫婦と子供達の寝室および水廻り、2階にLDKおよび上部にロフトを設けました。各階は、中庭的なテラスをもつ屋外階段でつながっています。
構造は、一般的なツーバイ材と硬質木毛セメント板を構造でパネル化することで、搬入や建方のコストを削減しています。外壁は、法規に準じて網入りガラス、FRP、鋼板、断熱材そして木材を場所によって重ね合わせて使いました。レイヤーを幾重にも重ねた外壁は、素材の組み合わせや厚み、そして間の空気層を調整することで、光や熱を繊細に調整する役割を果たし、快適な住環境を創り出しています。
第27回INAXデザインコンテスト「審査員特別賞」
書籍 “ZIPPED Space in Small Japanese Houses” Bernardo Martin (2018, TC cuadernos)
竣工 | 2005/10 |
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所在地 | 東京都世田谷区 |
建築用途 | 専用住宅 |
敷地面積 | 67.14㎡(20.31坪) |
建築面積 | 33.56㎡(10.15坪) |
延床面積 | 101.50㎡(30.70坪)※法定 |
構造 | RC造+木造 |
階数 | 地下1階+地上2階建+ロフト |
意匠設計 | 山下保博、壹岐敏直/アトリエ・天工人 |
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構造設計 | 佐藤淳/佐藤淳構造設計事務所 |
施工管理 | 松岡茂樹、内村伸一/ホームビルダー |
写真撮影 | 吉田誠 |