このプロジェクトはガラスブロックを構造に使用したシリーズの3棟目です。 1・垂直荷重を負担する19×65mmのスチールのフラットバー 2・水平荷重を負担するガラスブロック 3.水平荷重を負担するALC これらの3つの素材がバランスを取りながらこの建物を支えています。 ガラスブロックとALCの圧縮強度がほぼ同等であるため、2つの素材は自由に入れ替えが可能です。 それにより壁の透過性の自由度が無限となり、コルビュジエの5原則である「ファサードの自由性」を超えた新しいシステムだと思っています。 これに加え、今回は「環境性能の向上」もテーマにしています。日本電気硝子が新たに開発し、アトリエ・天工人もアドバイスを行った「ファイネックスHi」を使うことにより断熱性能・防音性能が向上しています。 そして、ALCには熱交換塗料も塗布しており、断熱性能・防汚性能も高めています。
新建築住宅特集1月号2011,12 p144-151,p161
竣工 | 2011/02 |
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所在地 | 東京都目黒区 |
建築用途 | 専用住宅 |
敷地面積 | 143.84㎡(43.51坪) |
建築面積 | 74.48㎡(22.53坪) |
延床面積 | 156.31㎡(47.28坪) |
構造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上2階+棟屋 |
意匠設計 | 山下保博+伊與田敬介/アトリエ・天工人 |
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構造設計 | 佐藤淳+三原悠子/佐藤淳構造設計事務所 |
施工管理 | 松岡茂樹+中出修一/ホームビルダー |
写真撮影 | SOBAJIMA, Toshihiro |