この住宅の敷地は、東京都品川区の住宅密集地に位置し、間口約2.5mの細長い空間の奥に横長の敷地が接続する「旗竿敷地」でした。
クライアントはカメラマンとグラフィックデザイナーのご夫妻で、スタジオ兼作業スペースと住空間、そして将来2世帯住宅としての使用も想定にいれた住宅がほしいというご要望でした。
通常の旗竿敷地と違い、間口2.5mを持つ細長い空間は工夫すれば居住スペースに使うことができます。私たちは最大限の居住スペースを確保するためにL字型のプランを採用し、構造体を最小限の厚さ30mmに抑えることで、空間を最大限使えるように設計しました。
建物の構造は、柱・梁という通常の形式ではなく、構造用パネルとフラットバーを組み合わせた最小限の厚さの構造システムを開発しました。
スタジオ兼作業場は地階に設け、1階は将来の二世帯同居に備えた居住スペース、2階にはLDKと水廻り、3階には寝室とテラスを配置しました。
【海外】 (中国)A-Z(ARCHITECTURE ZONE) 1(RIHAN.CC)
竣工 | 2004 |
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所在地 | 東京都品川区 |
建築用途 | 事務所併用住宅 |
敷地面積 | 75.42㎡(22.81坪) |
建築面積 | 44.29㎡(13.40坪) |
延床面積 | 121.58㎡(36.78坪)※法定 |
構造 | RC+鉄骨造 |
階数 | 地下1階+地上3階 |
意匠設計 | 山下保博+原口慎治/アトリエ・天工人 |
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構造設計 | 中村由美子/Techno-design |
施工管理 | 松岡茂樹+内村伸一+植木紫麻/ホームビルダー |
写真撮影 | 吉田誠 |