国際コンペにて一等を受賞した本計画は、韓国・釜山南部、ナグドング川河口の湿原と、そこに生息する水鳥の研究・保全のための博物館です。
焼杉の外装による黒いボリュームの内部、間仕切りのない約2000㎡のメインホールは床・壁・天井の4面全てを同じ厚みの木板とし、点々と開口したスリッ トから自然光・人工照明により4面全てから空間に光を入れている。空間の南北2辺、それぞれ幅33mの全面開口には広大な湿原のパノラマが広がります。湿原の 先の海へ向けて南北の軸線を持つこの空間は、湿原の只中に挿入されたダイナミックなプラットフォームです。
建築空間と眼前の雄大な自然とを同時的に体験することで、ありのままの自然と我々の作為する世界との、その両方の価値を再発見する場となることを目指しました。
2004釜山エコセンター国際設計競技「1等」
竣工 | 2007/06 |
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所在地 | 韓国釜山市 |
建築用途 | 博物館 |
敷地面積 | 127,178.00㎡ |
建築面積 | 2,112.00㎡ |
延床面積 | 4,114.72㎡ |
構造 | RC+鉄骨造 |
階数 | 地上3階建て |
意匠設計 | 山下保博+片岡真琴+原口慎治+張 眞煕+廉 盛元/アトリエ・天工人 |
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構造設計 | 徐光+安藤耕作/JSD |
設備設計 | 遠藤和広/EOS設備工房+西原廣龍/日永設計 |
写真撮影 | アトリエ・天工人 |