おみくじ ~人と工芸と建築の縁を結ぶ~

工芸建築の狭間の素材として、金沢の二俣和紙の作家、石川まゆみさんの手漉き和紙を使用した。その和紙を奄美大島のフクギという植物で染め上げおみくじを作り、雪吊りのような形態を作りあげた。長い歴史と「結ぶ」行為に人の想いが重なり合う、物語多き不思議な内部空間を、来館者自らもおみくじを結ぶことで楽しむことができる、体験型の展示である。

用意していたおみくじ用の和紙が予想を上回るペースで無くなり追加で送ったほど、たくさんの来館者が願いを書いて結びつけてくださった。一緒に中に入り空間を楽しむカップルの姿も見受けられ、本当に「縁を結ぶ」空間となったことを嬉しく思っている。

撤去後、多くの願いが詰まったおみくじは金沢の神社に持っていき、お参りさせていただいた。

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竣工2018.10.30ー11.11 (「工芸建築展」出品作)
所在地金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA

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