Twin megaphones

クライアントご一家は建築がお好きで、家づくりに自ら積極的に関わっていきたいとのご希望をお持ちでした。私達はクライアントご一家と共に、2年半かけてじっくりと話し合い、デザインスタディを重ねながら、設計を進めました。

敷 地は南北に長く段差があり、この条件下で光・風をいかに合理的に、かつ方位ごとに効果的に取り入れることができるかを追求しました。結果的に平面的にも断 面的にもずらした２つの台形ボリュームをブリッジで繋ぐ建物形状が出来上がり、南面に２つのファサードを持つ住宅となりました。
南面からの採光を重視するとともに、北面の安定した天空光も積極的に取り入れ、西面の日射は適度に制御する計画としています。

高さの異なる床は階段でつながれ、メビウスの輪のような連続した動線が設けられており、時間帯や行動によって、家族は好きな場所を選んで過ごすことができます。