シラスコンクリート開発/施工実験

新しいコンクリートを採用するに当たって、いくつものハードルが出てきます。
今回はそのハードルの一つ、シラスコンクリートによって現実的に構造物を施工ができるのか、をクリアするための実験をご紹介します。
今回開発するコンクリートは高流動コンクリートの一種に当たるのですが、これまで建築物に採用された実績が無いため、
市街地の現場では良く目にする過密配筋の構造体に、しっかりと充填されるのかというのが一つの課題でした。

鹿大の武若先生を始め、多くの関係者のご協力のもとで、K邸より少し配筋量を過密にした原寸大のモックアップを作成し打設実験を行いました。クライアントのK様も一緒に鹿児島まで確認に行き、火山灰が舞う天気の中、施工実験は無事に終わりました。

コンクリートの打設自体は成功した様に見えましたが、本当に成功したと判断できるのは、型枠を脱型し、強度その他の確認が取れてからです。強度試験の結果は目安となる試験が28日後になるので、その結果が届くのを待ちます。

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