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R・トルソ・C

基本設計の打合せが進み、実施設計に入るための打合せをしていました。その日はとても天気が良い日の午前中で、窓の開け方を中心に打合せをしていたのですが、突然山下が一言、「敷地も近いし、天気も良いので模型を持っていきましょうか!」
ということで、事務所からすぐの敷地に模型を持って、確認に行きました。

プレゼンテーション前にも当然敷地を読み込みますが、設計が進んでから着工前にクライアントと一緒に行くことはあまりありません。たまたま敷地が近かったことと、とても良い天気で、ついつい出かけたくなったことが要因です。

打合せが終わり、駅に向かう途中で、良い時間だったので、昼食を取ることにしました。そこで見つけたのが、魚の干物を扱う定食屋さんです。山下曰く「この現場には必ず午前中に来ることにして、毎回ここでお昼を食べよう」というくらい、おいしい魚を頂きました。

色々な現場に行きますが、近くでおいしいものが食べられるのも楽しみの一つです。

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プレゼンテーション後の基本設計では、多面体のボリュームをカットするというコンセプトに沿って、ボリュームのスタディを繰り返しました。クライアントは弊社設計のマグリッツを気に入っていたのですが、形としては同じく角地に建つチカニウマルコウブツに近いイメージです。光の入り方や、角地での存在感など、一つ一つの要素の大枠を、まずは1/100の模型で検討し、その中からいくつかの方向性について1/50の模型で詳細に検討を進めました。

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アトリエ・天工人では、初回のプレゼンテーションをする際に、いくつかの方法がありますが、今回のK邸では、2案を1/50の模型と図面でプレゼンテーションするという方法を取りました。その理由は、敷地の状況、クライアントの要望、イメージなど、色々な条件がありますが、大きな方向性をどちらにするかという計画を進めるに当たって一番大事な点を共有するためです。2案の方向性は、1:角地に建つという事で多面体ボリュームを配置し、それをカットするような窓の取り方という方向性、2:マッシブな四角いボリームを敷地に置き、丁寧に開口や断面を作り込んでいくという2つでした。結論としては、1の方向性になったので、基本設計の段階でさらにスタディを重ねていく事になります。