LEAF AWARDS 2013、日本建築家協会賞、日事連建築賞優秀賞等を受賞したバウンダリー・ハウス。
住み始めて2年が経ったクライアントへのインタビューをお送りいたします。
天工人スタッフ(以下、天):天工人には、どのようなご依頼をされましたか。
クライアント(以下、C):挑戦的な建築を作っていただきたいというのが主人の、平屋はわたしの希望です。
あとはもう山下さんにお願いをという形で。
天:住んでいてどんなことを感じられますか。
C:同じ瞬間ってないじゃないですか。ないはずですよね。
人生の中でも似たような瞬間はあるにしても、同じっていうのはたぶんないんですよね。
ここに住んでいると色んなものが見えるので、見れるので、余計それを感じるってのはあります。雲の動きも風の動きも、光も。もう木が揺れてたり、天気が変わると全部よーく見えますしね。それは普通のごく一般的な住宅に住んでたときに感じた事が無いことでした。境界にある「バウンダリー・ハウス」と名前を付けていただきましたけれども、ここはすごい田舎で自然はまだ身近にある地区なんですよね。虫もいます。梨園のわきを通ってくる道は今まで、何十年と変わらないんですけれど、近くにはだいぶ都会っぽくなってきた部分もあります。それでも自然をすごく感じるというのは、今このお家だから感じるというのはありますよね。外にいて自然を感じるというのではなくて、家の中で感じるっていうのがすごく新鮮だし、これは面白いなーって思いますね。
いやこれはやっぱり山下さんの天工人と、作ってくださった皆さんの総合の力のおかげで、ありがたいなーと思うんです。
(つづく)